ダンサー、セルゲイ・ポルーニン


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昔から芸能人に感情移入し過ぎる癖がある。多分考えごとが好きで、その人の感情や状況を想像して、勝手に感動したり悲しんだりするのが趣味みたいなものなんだと思う。

 

計画的に物事を進めるのが苦手で、締め切りギリギリか、ちょっと過ぎてから出す。そして終わるまでずっと心が重い。早くやってしまえばいいのだけど、本当にやりたくない。

 

そんな時は人に感情移入する妄想が暴走する。ずっと考えながら、独りで悲しくなる。友だちに「やばいよ、それはやばいよ」と言われるけど、知ってるけどなかなか止められない。現実逃避だな。

 

数年に1度くらい、本当に何日も何日もその気分から抜けられない時がある。仕事に若干支障が出るし、妄想だけで時が過ぎていったことに後でハッとして自己嫌悪に陥ったりする。

 

音楽はずっと好きで、ロックも好きだったし、渋谷系も好きだったし、ロックフェスも随分行った。好きな音楽を見つけたら、小さなカフェにも聴きに行ったり、一人でライブハウスに行ったりもした。

 

10年くらい前からは韓国のアイドルを観るようになった。ブームだったし。韓国のアイドルは大体グループなのだけど、なぜかメインダンサーの子がいつも好きだった。

 

一時期、精神的に疲労が激しくて1年弱仕事をしてなかったことがある。時間が沢山あるから、ずっとプロ野球を観にドームに通っていた。正直野球はあんまり分からないのだけど、友だちが横でルールとその選手にまつわるエピソードを教えてくれて、面白かった。

 

当たり前だけど、チームに、選手に、監督に、人生のストーリーがあり、ラクラクそこに立ってる人はいなかった。試合の度にピンチがあり、仲間が助けてくれたり、劇的な勝利があったりする。夢中で応援し、感情移入し過ぎて試合が見れないくらいな時もあった。頭おかしかったな(笑)

 

日本のアイドルは分からないけど、韓国のアイドルは、キラキラかっこいい+歌もダンスもうまい+ストーリーがあって感情移入してしまう。

 

そして今、完全に自覚しつつも、仕事の締切を延ばし延ばしにしながら、重い心でアイドルを心配する妄想から3週間くらい抜け出すことができない。

 

つらい。コロナの影響で気軽に友人も誘えず、出かけるのもままならない。気分が転換できないー!

 

もうずっぽりと、妄想の闇に入り込もう。自分で気味が悪くて仕方がないが、でも楽しいような。アウトプットしないと爆発しそうなので、文章にしておこう。

 

 

 

私は自分が成し遂げたいと思うような目標が全然ない人間だ。もっと幼い頃はあったかもしれないけど、色々あって気が付いたらなくなっていた。一生懸命考えて出てきたのは、何も起こらず心穏やかに過ごしたい、ということ。

 

そのせいか、夢に向かって一心不乱、みたいな人を見ると堪らなく魅力的に見える。初めは「これが出来るようになりたい!!」という希望に満ちた姿で始まり、現実にぶつかりながら賢さや妥協を知り、思い通りにならない悲しさや焦りを感じながら成長し、大人になっていく。自分が壁にぶつかったり、絶望感を感じることで、周りへの感謝の気持ちも大きくなる。達成出来た夢によって、自信も出てくる。とてつもない努力によって一歩ずつ階段を登り、考え方も成熟し変化していく。会ったこともない子を見ながら、「あ〜、大人になったね。君は素晴らしいし、幸せになっていいはずだよ。」と何とも言えない温かさが込み上げてきた。つまり、すごくすごく感動した。

 

でも、アイドルを愛でるのは、所詮寂しさを埋めることで、疑似恋愛だとも思う。一方的なものでも、人は愛情を注ぐ対象がいると、寂しくないらしい。なるほど、アイドルを必要としている人が多いのね。

 

とにかく、すごい感動を覚えた、ということと、仕事をしなければならない、というモヤモヤを吐き出して終わろうと思う。

すばらしき世界


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「世の中は表裏一体なのよね」と昔の上司が優しく諭してくれた。正しいことが善とは言い切れず、完全な悪人もそんなにいない。

 

私は西川美和さんの描く世界が大好きだ。現実をきちんと見ていて、そして優しい。こういう人が映画を撮り続けるなら生きていてもいいんじゃないかな、と、生きていたい理由の一つになる位。

 

三上のような人の周りに、本当にすばらしい人がいて良かった。その善意が心に届いて良かった。コスモスをもらう三上が泣いていて、私もすごくすごく悲しかった。津乃田の涙が温かかった。

 

「すばらしき世界」

 

エンドロールで嗚咽しそうになったのは初めて。素晴らしい映画だったし、コロナで相当ストレス溜まってるのもある気がする。

永い言い訳


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西川美和監督の描く物語がとても好きだ。エッセイもいい。わかり易く泣かせる場面があるわけでは無いのに、涙がボロボロ出てくる。登場人物の、焦りや後悔、罪悪感、心の変化、気付き、喜び、悲しみに、胸がいっぱいになって泣けてくる。何となく見ててもダメで、一生懸命集中して観る、読む。誰かが死ぬ、とか、離れ離れだった親子の再会、とか感動の涙じゃなくて、多分、その人物の心に、すごく共鳴して涙が溢れるのだと思う。

 

それから、映画が映画として面白い、というのが良い。単館系の映画は、監督のこだわりだけが伝わってくるものもあって好きじゃないのも多い。奇抜ではないのに個性的、かつ下品にならない。この方のセンス、とても素敵だと思う。

 

永い言い訳は小説を読みながら、ボロボロ泣いた。そして、キャスティングにまつわるエッセイを読みながら泣き、映画を久しぶりに観てまた泣いた。

 

素晴らしき世界はどんな映画だろうか。

シカゴタイプライター


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サブスクでドラマを見るようになってから、沢山見すぎて感動が薄れた気がする。あ、このパターン、と思ったり。その時の体調や気分によって、ストーリーに入り込めたり出来なかったり。人が死んだり悪人が出てくる話は、先が気になってついついハマってしまう。

 

でも、この作品がすきだなーと思うものは、メッセージに共感したり感動したり、作者の思いみたいなものが伝わってくるもの。この世界観が好きだから繰り返し見たい、という気持ちと、胸がいっぱいになった感動をそのままにしたくてもう二度と見ない、という気持ちが湧いてくる。

 

シカゴタイプライターの思いとか魅力は何だろう。ラブコメ的な気楽さもありつつ、前世の若者たちのピュアで熱い信念、友情、相手を思いやる愛。やっぱり愛だし、思いやりだよね。

 

そして、ユ・アイン。ファッション王を昔々見た時、危うく身勝手だけど魅力的と思ったのを思い出した。前髪と眼鏡がすごい。ずっと前世時代でいいのでは。

秘密の森


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「秘密の森」面白かった。チョ・スンウペ・ドゥナのコンビが賢く真っ直ぐで、とても良かった。

 

ファン検事は、嬉しさ悲しさを感じているのに表に出すことが出来ない、その無表情の演技がだんだん切なく可愛らしく見えてきて、すごく魅力的だった。

 

ハン刑事は、あんなに賢く強いのに、どの人も温かく優しく包み込む姿勢が、とても素敵だった。

 

誰が悪者なのか、続きが気になって一気に見た。正直結末は、もっと分かりやすく悪者にギャフンと言ってほしかった気もする。

 

検事長夫婦は、純粋にお互いのことを大切に思っていることが分かり、素敵だった。

 

 

私の彼はエプロン男子


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ハ・ソクジンを嫌いな女子っているのだろうか。甘いマスクにツンデレ。本当に非の打ち所が無い。

 

軽いラブコメで現実逃避したい時にはサイコー。「1%の奇跡」「おひとりさま〜一人酒男女」とも、軽くて面白かった。

 

この方の演技力が試されるような重い役どころも見てみたい。

 

 

 

 

 

 

ボイス


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半年くらい前に面白くて夢中で見ていた「ボイス」。面白かったことを記録しておきたいと思ったが、怖すぎてもう1度は見れないし、詳細は思い出せない。

 

で、で、で、犯人は誰なんですか???

と思って見ていたが、怖いし不気味だし、でも面白くて止められないし。

 

そして、最終的に犯人役の俳優さんに魅了され、縛られ痛ぶられ閉じ込められた若い子(もう誰か思い出せない)に号泣し、最後の最後の最悪なオチに気分がドーーーーーンと沈んで終わった。あー、終わったーー、と。

 

このドラマは犯人が1番かっこ良かった。