「世の中は表裏一体なのよね」と昔の上司が優しく諭してくれた。正しいことが善とは言い切れず、完全な悪人もそんなにいない。
私は西川美和さんの描く世界が大好きだ。現実をきちんと見ていて、そして優しい。こういう人が映画を撮り続けるなら生きていてもいいんじゃないかな、と、生きていたい理由の一つになる位。
三上のような人の周りに、本当にすばらしい人がいて良かった。その善意が心に届いて良かった。コスモスをもらう三上が泣いていて、私もすごくすごく悲しかった。津乃田の涙が温かかった。
「すばらしき世界」
エンドロールで嗚咽しそうになったのは初めて。素晴らしい映画だったし、コロナで相当ストレス溜まってるのもある気がする。